…絢那は
恋愛に強いというか。



中学の時からいろんな恋愛を体験してるし
失恋した私の気持ちを、よくわかってくれる。



優しくなでてくれる絢那に、がばっと抱きつく(正確には抱きつこうとしたけど、避けられた)。



「ううっ…絢那ー!!」

「お食べなさい。結衣のおごりって言ったけど、こういう時ぐらい私がおごってあげるから」

「やったー!ありがとー!!じゃあ、パフェも頼んじゃお」

「調子乗んな」



コツン、と私の頭に拳をぶつけ、それから「しょうがないからいいよ」と笑った。