「珀斗。珀斗の事を考えて?心の闇を。」

こうせずには
いられなかった。

ハクトはゆっくり言った

「幼なじみの愛奈って奴がいて許嫁だったんだよ。中学ん時から心臓が弱くてさ…
俺、知ってたけどどうにもできなくて
喧嘩ばっかりしてて
高校も別で…
そんときに赤羽の頭と俺がやって勝ったはらいせに
愛奈、拉致ってよ。
俺が助けに行ったら
発作の真っ最中でよ
なにすればいいかわかんなくて…
見てることしか出来なくて…
救急車来ても発作が止まんなくて。
…………死んじまった
俺が助けに行くのが遅いせいで…
俺のせいで……」