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「ピンポーーン」
「はぁぁぁぁい!!!!」
今は八重とチョコを作る時間。
〈ガチャ〉
「いらっしゃい!!」
「お邪魔しまーす!!」

八重が靴を脱いで、私につれられて、キッチンに来た。
八重はすぐに、板チョコとか、デコレーションの道具を出していた。
「綾香、寛貴くんに、あげるんでしょ???」

「…う…うん…多分。」

「多分??綾香、自信ないの???」

「自信、ナイ全くね。」

私たちは今回、トリュフを作ることにした。
なぜわたしが自信がナイのかと言うと。
私はチョコレート苦手だし、料理出来ないから。

作り始めると、チョコレートの匂いがプンプンして苛つく。

「ぁぁぁぁぁぁ!!!!」
2個目失敗。
頭が痛い。
雑誌に載ってた。見た目が大事だって。だけど…

ちら。

私は、八重のトリュフが乗っているお皿を眺めた。
すごい…すごすぎる!
女子!!!!!!女子力はんぱなすぎる!!!!!

それに比べて………
私のトリュフ、味は八重と同じだろうが、見た目が……悪い。
もともと、手先が女子見たいに器用ではナイ私にはこんな仕事無理だった。

「女子に産まれるんじゃなかったぜ。」

チョコレートも嫌いだし…