大体、この部屋見て普通、とか言えないんだけど。
玄関から部屋に上がれば、そこは確かに普通の間取りをした空間
私の部屋とは間取りは逆だった。
「これ…」
いくら私が一般ピーポーだからってわかる。
部屋にとても乱雑に置かれているものがなんなのか。
宝石、壺、絵画、彫刻
美術館でよく見るものばかり
机にあるのは沢山の機械、それがなんなのかはわからないが
「ねぇ、これって…」
カチャ
「ちょっとぉ!?」
変な音がしたから目を向けて見れば!
「人の携帯分解して何すんのよ!!」
生まれて始めて見たわよそんな携帯のあられもない姿!!
「返しなさいよぉ!てか直してよぉ!!」
半分泣いてるんだから私!!
「うっせ」
「鬼か!」
何アイツ下衆いよ!
その間もカチャカチャと分解される私の携帯
「さらば我が文明…」
私はボソリと呟いた。