「千夏、、、大丈夫?」
あの後、千夏が倒れてしまって僕が保健室まで運んだ。
かなり高熱らしい。
「ん、、、。」
朝から無理してたんやな。
、、、休めばよかったんやろうけど千夏は休んだりするようなタイプちゃうもんな。
「大丈夫?」
「る、、、り?」
「おん。」
熱が出てるせいで、目がトロンってなってる。
「だい、、、じょ、、、ぶ。」
しんどそう、、、喋ってる時も息絶え絶えって感じ。
「無理したらアカンで?」
「あはっ、、、昔は私が、、、るりの看病をよくしてたんだけど、、、ね。」
そう言って、千夏が笑う。
何か、、、よく見たら、千夏ってちゃんと女の子やん。
不覚にも、少し可愛いと思ってしまった。
「じゃ、僕は戻るね?」
「あ、、、送ってってくれないんだ、、、?」
僕は、千夏を送られへん。
、、、送ったらアカンねん。
「おん、用事あるから。バイバイ。」
「ばい、、、ばい。」
ごめんな、千夏。嘘ついて。
軽く手を振って足早に保健室から出て行った。