「はーい、いい感じー!」

さっきから楓ちゃんと二人、用意された服を着てカメラマンさんにパシャパシャやられてる。

「なぁ、、、楓ちゃん、、、。」

あと、どれだけ続くの?と、ポーズを変えながら聞くと、、、

「もう少しだから。」

と言われて、その後だいぶ撮られた。

「はい、お疲れ様でしたー!」

終了した頃にはクタクタだった。

「るり君、良かったよ!また頼むよ。」

「はぁーい、、、。」

次があればな、と心の中で返しつつ今日思った事を。

「撮影って結構長いねんなー、、、。」

「そうだよー?私はもう慣れちゃったけど。」

そう言って苦笑した。

「るり君、みんなに気に入られてるからまた呼ぶかも。」

「おん、、、。」

何か、疲れたけどちょっとは楽しかったかも、、、?

「次、嫌だったら無理しなくていいよ?」

「ううんっ!楽しかったからええねん♪」

「本当?」

そう言って不安そうな表情をする楓ちゃん。

「おん!」

笑顔で返したら、めっちゃ嬉しそうにしてた。

それだけで僕も嬉しくなる。

「じゃあね?」

「バイバイッ!」

そして、僕らは笑顔のままそれぞれ家に帰った。