そして、道中ガッチガチに緊張してしまった僕は会話もままならないまま撮影現場に来た。

「ここ。入ろ?」

大きいビルの中に、その現場はあった。

「こんにちはーっ!」

「あぁ。こんにちは、楓ちゃん。こちらが例の?」

楓ちゃんと話してるのは、少し怖そうな男の人。

「はい、東城るり君です。」

笑顔で答える楓ちゃん。

「あ、、、と、東城るりですっ!」

ヤバイ、、、緊張しすぎて噛んでもーた。

「ふーん、、、。」

そして、僕を上から下までジロジロと見てきた。

「、、、あの?」

「よし、合格。楓ちゃん、いいよ。」

「はい!」

「、、、へ?」

すっかり雰囲気についていけてない僕。

「楓ちゃん、、、?」

よく分かんなくて楓ちゃんのほうを見て首を傾げると、

「大丈夫、大丈夫っ!」

何かよく分からないまま、励まされて撮影、スタート。