そして、待ちに待った撮影の日になった。

「んふふ♪」

楓ちゃんからのメールに、一人ニヤけている僕。

もう少しで待ち合わせの時間やから、急いで準備をして外にでた。

「るり君。」

これでも待ち合わせの時間より10分早く着いたのに、もう待っていた楓ちゃん。

「ごめん、待たせちゃった。」

「ううん、今来たばかりだから大丈夫。」

ニッコリ笑ってる楓ちゃん。待たせてしまったことをとても後悔する僕。

「何、泣きそうになってるの?大丈夫だから。」

そう言って、優しく頭を撫でてくれる楓ちゃん。

「もう、るり君かわいすぎるよ、、、。」

ボソッと小さく呟いた楓ちゃん。

聞こえたことに気付いてないんやろうけど、ちゃんと聞こえた。

「っ、、、。」

「え、、、?るり君、、、顔真っ赤だよ?」

目を見開いて驚く楓ちゃん。

楓ちゃんがそんなコト言うからやで?

何気なく言ったんやろうけど自惚れてまうやんか。

今日一日、、、持つかな、僕。