「ねぇ、るり君。明日ひま?」

明日は、、、えーと、土曜日やな。

「うん、何もないよ?」

「じゃあさ、明日雑誌の撮影に来ない?」

「ほぇ?」

ん、、、?何で撮影に僕が行くんやろ?

嬉しいんやけども。何故なんやろ、、、。

「ええけど、、、何で僕?」

「んー、、、るり君可愛いじゃんっ!髪もフワッフワだし、笑顔も可愛いしさ、、、一回撮影に来てみない?」

「ん、、、ん?」

つまり、、、。

「モデルになってみない?」

「え、、、。僕でええの?」

「うんっ!るり君がいいのっ!」

すると、クラスがザワザワしだす。

「おい、東城っ!お前いつの間にそんなに井吹さんと仲良くなってんだよ!」

クラスメイトからめっちゃ文句言われてんねんけど、、、どしたらええの?

一人でおろおろしていると、、、

「私が決めたんだからいいじゃん。私は、るり君を誘ってるから邪魔しないでくれる?」

とげとげしい言葉にならないように優しく言う楓ちゃん。

ごめんな、、、。僕なんかかばってくれて。

楓ちゃんがみんなに言ったら、クラスが一瞬で静まりかえった。

「まぁ、東城モデルできそうな体型だし、性格もいいからいいんじゃね?」

クラスの男子の一人が言った。

そうすると、みんな口々に賛成の言葉を言った。

思わず、どっちやねん!ってツッコミたくなるくらい切り替えの早いクラスメイトやな、、、と、苦笑を浮かべた。