「なぁなぁ、このうさちゃん可愛いない?」
そう言って僕は、いつものように新しいうさちゃんのストラップを千夏に見せた。
「はいはい。可愛いね。」
呆れながらも話を聞いてくれる千夏は、僕の幼馴染。
竹中千夏(たけなかちなつ)。
でもって、僕の名は東城(とうじょう)るり♪
女の子っぽい名前のせいで、昔からからかわれてきた。
まぁ、、、実際問題、僕自身が女の子っぽいんもあると思うけど、、、。
千夏みたいに、女の子やのに男勝りな子も居るし、、、僕みたいなんが居ってもいいよな?
「んふふ♪」
「何?怖いんだけど。」
スポーツ関係の本を読んでる千夏が僕に思いっきり冷たい瞳を向けてきた。
「えー?いや、、、可愛いな。と思って♪」
「え、、、な、、、何がっ!」
別に、千夏の事言ってる訳ちゃうのに焦りだしたし。
「千夏の事ちゃうよ?うさちゃんのことっ!」
「だよね。」
そう言って、ホッと息をつく千夏。
あー、、、おもしろ♪
千夏は僕にとって一生からかい相手でもあって、一番感謝してる相手。
でも、、、幼馴染でも一個や二個、隠し事くらいあるやろ?