「泣かさないでよ・・・・
こいつ泣いたらしつこいんだ・・・。」

「おとうさんから言ってください。」

「先生もお腹すいたって言ってたって
お詫びもしたいし 一緒に食べてやって。」

泣きじゃくる陸をかかえた。

「陸 もうやめろ。
先生行ってくれるから。」

「ほんと?」

何だかこの親子には ホントに振り回される。

「わかりました。」

もう九時回ってしまったし・・・・


結局この親子と一緒に ファミレスで食事

こうなったらたくさん食ってやる

デザートまで頼んでやった。

「陸のいちごも先生にあげる。」

「いいよいいよ~先生のいちごあげるよ。」

陸はとっても嬉しそうだった。
自分と一緒にいるだけでこんな笑顔をしてくれるんだって
何だかとっても嬉しかった。

「おとうさん 運動会ね 陸 一等賞だよ
絶対に来てね。」

「マジ?それは何としてでも行かなきゃ。」

父親らしい顔もしてる。
私と一つしか変わらないのに・・・・

「おかあさんにも見てもらいたいな……。」

陸はそう言って表情を曇らせた。