もうこの時間を過ぎたら どうでもいいよ。

「はい じゃあ陸 また月曜日ね。」

「先生 バイバイ~~」

陸は嬉しそうに父親の手を握った。

あんな父親でも 子供って嬉しいんだな~
陸を見ながらそう思った。

後片付けをして 電気を消して外に出た。


佳真になんて言おうかな・・・・。


録画だけでもしておくんだった・・・・
朝 忙しくて 帰ったらやろうなんて思ってたから

「先生!!!」

陸が走ってきた。

「どうしたの?忘れ物?なかったけどな~」

「ごはん食べよう 一緒に!!」

「いいよ~先生はうちへ帰って食べるから~~」

陸は小さい手で私の手を引っ張る。

「おとうさんが先生にお詫びしなきゃって
行こう 行こうよ~~~」

「ほんといいって 気持ちだけ ね 陸。」

そう言って小さな手をほどこうとしたら
いきなり陸が 火のついたような声で
泣きだした。

「陸!?」

「せんせ~~~行こうよ~~~一緒に食べてぇ~~」

「陸・・・泣かないでいいよ~~」

父親が車から出てきた。