「知り合いなの?」

「でかい家の翔くんだろ?」

「そうらしい…けど……。」

「地元だもん~中学の先輩だわ。
この間 コンビニで偶然会ったんだ。
有名だよ ここらへんなら。」

「ホントに?イヤなヤツだったよ。
久々にムカついたんだよね。」

「俺様的な人だからね~~~
あの人が結婚したって時は ここじゃ大騒ぎでさ。」

「何で?」

「彼女も地元だし よく遊んだんだよな~
ちっこい頃からさ~。美男美女カップルで~~
高校出てしばらくして 陸が生まれて結婚したんだ。」

「翔くんが結婚するなんて思ってなかったけど
できちゃったんだから仕方がないなって
みんな言ってたよ。」

「そうなんだ・・・・。」

「翔くんに啖呵きってきたんだ~
怖いもの知らずだな~あはは~~~」

「頭にきちゃって…だけどきっとクレームだなって
冷や冷やしてる……今日は振り回されちゃって
イライラしてたんだよね。」

「翔くんマイペースだからな~
時間とかけっこう簡単に破っちゃうし
家 金持ちだから仕方ない~~。」

早川は笑った。