胸を抑えた。

「明日きっとクレームだよね~。」

でもでもこっちだって残業で
佳真の声が聞けなかった。

あの父親も愛し合って 陸が生まれたんだろうに


愛の結晶だったはずなのに


罪のない子供たちがかわいそうでならない。

幼稚園では陸が子供らしさを取り戻せるように
頑張らなきゃ!!!


すっかり反対方向まで来てしまった。
途中 お腹がすいたので
コンビニに立ち寄る。


陸の父親もここで買い物をしたんだ・・・・。


肉まんを買ってると

「蘭ちゃん」声がした。

振り返ると 早川が立っていた。

「あれ?どうしたの?」

「どうしたのって蘭ちゃんこそどうした?」

「仕事の延長~」

「肉まん持って?」

「これから帰るとこなの。」

「送って行こうか?」

「いいよいいよ~」でも半分お願いしたい気分

「いいって~俺も帰るだけだったし」

「だけど 反対方向だよ 申し訳ないな。」

一応そう言ってみる。

「普通は送るでしょ。」

早川はそう言うと タバコだけ買って車のところへ行った。
慌てて私は 肉まんとコーヒーを追加して
早川のところへ行った。