「俺もさ忙しいんだよね。今まで母親に
まかせていたからまだどうしていいのかわかんないし。」


開き直ってる。

「親の愛情が満足に行きわたらないから
あんな小さな体で不安と戦っててかわいそうですよ。」

「そういう境遇だからね
これからは強くなってもらわないと…。」

エラそうに

「あんた バカ?
あんたの子供でしょ?陸にはあんたしかいないのよ。」


とうとう爆発しちゃった……

「バカとか?何さま?」

「最低・・・・・あんたたち親の資格まったくないじゃん。」」

「は?」

「責任持てないなら避妊しろ!!
可哀そうな子供つくるんじゃないよ。」

もうこれ以上言ったら 殴られるかも恐怖にかられて
私は玄関から外に飛び出した。


腹が立って足が震える。
こんな家に 可愛い陸を置いてくるのが
忍びなかった。


各家庭いろんな事情を抱えている。
だけど許せないのは 愛情を感じられない態度だった。

同じくらいの年で
できちゃった婚で ままごとのように
家庭を作って そして崩壊した。

陸の笑顔が胸を突く・・・・・・。