「そうなんだ。大変だな。
でもさ 園長がそういう事情のある子を蘭に
任せるっていうのはさ 期待してんじゃないのか?」

愛しい佳真と 久しぶりに声の会話

「う~~どうなんだろ。」

「蘭といるとさ 元気になるんだ。
だから子供もきっと 元気になるよ。」

「佳真も?」

「蘭がまたそばにいてくれるって
思うだけで 仕事も頑張れるし・・・・
早く一人前になって 蘭をこっちに呼びたいなって
一緒に暮らしたいなってそれが目標かな。」

「一緒に?」

何だか想像するだけで ワクワクした。

「ごめんな~ずっと会ってなくて…
休みも一か月に一回くらいで そっちまで行けなくて…。」

「大丈夫~今日ねまだ見てないんだけど
PVもらってきたから 佳真にいつでも会える。」

「もう?俺 まだ見てないんだよな。
何せロケばっかで……監督にまかせてあるから
いいもの作ってくれるだろうから…。」

「私もちょっとだけ出演してるんだもん~」

「マジに?どこ?」

「知らなかったの?多分・・・けっこう長い時間
撮ってたからそれも 至近距離で~。」

「俺もマネージャーに言ってもらってこないと~」
佳真が笑った。