「蘭ちゃん 俺とつきあってくれない?」

「え?」

「俺 入学してからずっといいなって思ってて
ハッキリしてるわりには ちょっとこういうことは
なかなか言い出せなくて…。」

真っ黒い顔が照れている。

夢みたいだった。

マジ?佳真が?うっそ~~~


「早川にこじつけて 蘭ちゃんに会いに来てた。」

私もね早川と同じクラスでよかったなって
思ってたよ。

「ダメかな?
もっと早く言いたかったんだけどさ。
俺 初めてなんだ コクったりするの。」

「あ…私なんかでいいの?」

やっと声が出せた。

「蘭ちゃんがいいの。」

キュンキュンしちゃう・・・・・。

「私も佳真だったらいい。
初めてなの・・・・・私も。」

「うん!!中学校の奴らにも聞いた。
モテんのに絶対付き合わなかったって。」

「初めて付き合う子は自分が好きな子じゃなきゃって
ずっと憧れてたから……。」

「俺ら似てるね。よろしく蘭ちゃん。」

佳真はニッコリ笑って私に握手した。