携帯の音

佳真が飛び起きて私も目が覚めた。


「あ ごめん すぐ用意する。
一時間後?わかった。」

携帯を置いてため息

「仕事?」

「うん もう一か所で撮影して戻る。」

時計を見たらまだ6時だった。

「大変だね~」

「自分が選んだんだし これからは
蘭が応援してくれるだろ?」

「うん。」

「あ~~せめてもう一時間・・・
蘭と一緒にいたかったな。」

「私も一緒にいたかった。」

「え?マジに?」

あの頃みたいな悪戯っぽい表情で
佳真が裸の私を抱き上げた。


「キャ~ちょっと何するのよ~~!!」

シャワールームに入れられて上から勢いよくシャワーの
お湯が落ちてきた。

「少しでも一緒にいたいだろ?効率いいじゃん!!」

体を洗いながら佳真は何度も私にキスをした。

「やめてよ~~!!」私も石鹸だらけ

じゃれ合いながらお互いを洗う。
落ちてくるお湯の下 二人の石鹸を流しながら……
また 一つになって
トロトロに溶け合う……

幸せすぎて……怖いよ……佳真……。