「けい…けいし…ん……」

私は押し寄せる快感の中で
佳真を探し求める。

「愛してる……蘭…」

逞しい彫刻のような体にしがみつく。


初めての時 私たちは夢中で一つになった。

それから引き寄せられるように
お互いを求めて 溶け合った……。


心の準備のないまま 別れを告げられて
私のハツコイは砕けて消滅したけど


また運命が私と佳真をこうやって結びつけた。

「蘭……俺のわがままで 苦しませたり
悲しませたりしないようにするけど…
どんな時も俺を信じてね。」

「うん……佳真を信じるよ……。」

シーツに二人でくるまって
カーテンを開けた。


眼下に広がる夜景は素晴らしかった。

「きれい~~」

後ろから私を抱いている佳真が
肩にキスをした。

「佳真にこんなことされてたら
まるで映画でも撮ってるみたいだよ。
まだ夢みたい……。」

「俺も……。
きっと俺たち運命なんだって感動してる。」

少し背伸びして佳真にキスをした。

夢ならどうか 覚めないで……。
私のセカンドラブの扉が開いた長い一日が終わった。