佳真から出る言葉がまるで 夢みたいで
私はドキドキしている。

もちろんその胸に飛び込みたいくらい。


だけどね
本当に大丈夫なんだろうか…

「だって佳真の周り綺麗な人ばっかりで
自信ないよ……噂になったアイドルとかだって…。」

「噂は八割は嘘 俺はその八割の方
今まで夢中で仕事して有名になりたかったし
それに蘭以上の女にはまだ会えてない。」

「ウチ以上って……
以上ばっかしかいないよ……。」

謙遜しながらも嬉しかった。


「いろんな噂や中傷はあるけど
俺を信じて欲しい……。蘭がいてくれたら
俺はもっともっと頑張れる。」


もう私は決まってた。
だってあの突然の別れから今日までずっと
わかってたんだ。


私も佳真を待っているって
それが奇跡であっても永遠にないとわかってても

佳真を忘れられなかった。

「頑張って一流の俳優になれるまで待ってて。
そんときは堂々と世間に
蘭のこと見せびらかしたい……。
俺 勝手なこと言ってるけど
もう間違えたくないんだ・・・・。」

涙がすーっと頬を伝った。