夜 早川からメールが来た。

『佳真がアドレス教えて欲しいんだって
教えていい?』

思わず悲鳴をあげた。

『うん』

この うん にどんだけの興奮がつまってることか
私は 佳真からのメールを心待ちにしていた。

そして

「きた~~~ぁぁ~~!!」

大絶叫

ドキドキを押えながらメールを開くと


『佳真だよ~蘭ちゃん
よろしくね~何してんの?』

「キャ~~!!メールだよ!!!」

息を整えて 

『こちらこそ。今 テレビ見てたよ。』

会話が続いていく。

震えて緊張していた指も いつしか
しなやかに動きだして

とってもゆったりとした会話が続いていく。

更に私を驚かせたのが同じミュージシャンが好きということだった。

共通の話題は時間を忘れて言葉を打つ。
夢中になっていると
とうとう返信がこなくなっちゃった。

時計は一時を回っていた。