朝の光が眩しかった。
めずらしく電話が鳴って私は慌てて携帯をとった。


「佳真だ…。」

結局佳真は休んで 返信も来なかった。

「もしもし おはよう~。」

少しトーンの落ちた声だった。」

「昨日どうしたの?具合悪かった?」

さすがに私も頭に来ていた。

「心配したんだよ!!」

「ごめんな~~マジ 心配かけてごめん!!」

「メールくらいしてよね。」

怒りは収まらない。


「あのさ 蘭 
ちょっと出てこられる?」

「え?今から?だって五時だよ・・・・。」

「実はさ 蘭の家の前にいるんだ。
待ってるからさ……。」


いきなりの訪問に慌てる私
十分の猶予をもらって

急いで顔と歯を磨いて 髪の毛を整えた。


玄関を出ると 階段にすわって遠くを
ぼーっと見上げてる 佳真がいた。