「おはよう 蘭ちゃん。」

早川が席にやってきた。

「おはよ。」

何か言いたげにしている。

「どうしたの?」

「あのさ…もし……いや…あ~~いいやまたで。」


そう言うと足場やに去って行った。


なんだろう・・・・・。


佳真の顔が見たくて 教室を覗いた。

「佳真 まだ来てないよ。」

「遅刻かな。」

携帯を見るけど メールも来ていない。

昨日も結局 返信がなかったんだ
明らかに今までとは何かが違う


だけどうちに来てくれた時の笑顔は
いつもの佳真だったから


一時間目が終わって 教室に行ったけど
佳真はまだ来ていない。

不安が横切る。
今までとは何かが違う方向へと転がって行くようだった。


それが決定的になったのは
次の日のことだった。