週末 私は最悪な気分で過ごしていた。
どうして連絡くれないんだろ

私は佳真の何なんだろ

「蘭~~佳真くんだよ~~!!」

ママの声に飛び出した。

「え?佳真?」

階段を駆け下りる。

玄関に 佳真がいた。

「入りなさいって言ったんだけど
ご両親と車で来たんだって。またね~」

そう言いながらママは部屋に戻って行った。

「佳真・・・・・。」

玄関じゃなかったら飛びつきたいくらいだった。

「連絡できなくてごめん。
ちょっと大事な用事があって…あのさ…これ…。」

「家族と食べて」

それから……と言ってもう一つ小さな包みを出した。

「これは 蘭におみやげ。」

「おみやげ?」

「うん。じゃあ 親が待ってるから……
それから……あ……また話すよ。じゃあな。」

悲しそうに見えたのは私だけ?

「あ 佳真・・・明日学校で……ね。」

「うん おやすみ。」


そう言うと佳真はドアを閉めて車の音がした。