ベットにゆっくり近づいた。

もう涙で何も見えないくらい床に
ぽたぽたと涙が落ちた。

ベットの大きな盛り上がりに近づくと
包帯だらけの佳真が目をぎょろぎょろさせている。

「あ・・・・・」

言葉が見つからなくてただただ
涙で視界がぼやけるから目をゴシゴシと拭いた。


「ただいま 蘭・・・
心配かけてごめんな。」

「おかえり 信じてたから・・・・・・
絶対に帰ってくるって・・・・。」


ベットの脇に膝をついた。

「よかった 信じてくれてなかったら
どうしようと思ったよ。俺の念がとどいたのかな。」

「うん 佳真は一緒に星を見てたでしょ?」

「見てた!!俺もきっと蘭が見てるって
思ってた・・・・・・。」

「ケガは?ひどいの?」

「切り傷だから大丈夫だよ。ちょっと腕折れたけどね。」

「骨折?大変だったね。」

「いいや~こんくらい 蘭に会えるなら何てことない。」

「ね?抱きしめたい…いい?」

「うん たくさん褒めて蘭・・・・・。」


私は腕に気を使いながら佳真を抱きしめて
頬ずりした。

「よく 頑張りました!!!」

そして静かに唇を合わせた。