「ほんと佳真らしいね 蘭ちゃん…」

おねえさんが泣きながら笑ってる。
私も涙でぐしょぐしょだったけど
佳真らしくて笑ってしまった。

「信じます。絶対に戻ってきますから
佳真はそしてけっこう図太い子なんですって
小さいころからやんちゃでケガもしましたけど
危ない橋もけっこうわたっては笑顔の子でした。
大丈夫 ね?蘭ちゃん
佳真が待っててって言ったんなら大丈夫よね。」

「はい 大丈夫です。
早く休んでください……今日はゆっくり……」


スタッフと俳優に声をかけた。


ね 佳真


わかったよ 待ってるから


だから絶対に蘭のところへ戻ってきて・・・・。

泣きはらした目も限界になっていた。
冷たいタオルで冷やすと気持ちがいい


「おねえさん 蘭さん!!」

社長の声がした。


「Kei 見つかったって!!!
ケガしてるけど 無事だと!!!!!」


社長の言葉に私は腰が抜けた。


やっぱり やっぱり 佳真 は嘘つかなかった・・・・。


「う・・・・・・」
我慢していたものが一気に爆発して
私はおねえさんの胸で 子供のように泣いてしまった。


佳真が帰ってくる 私のところへ・・・・・。