また捜索が打ち切られた。


Kei は足を滑らせたスタッフを救助して
自分が滑り落ちたらしい


「バカね・・・・あの子は・・・・」

おねえさんがハンカチを床に投げつけた。

「でも 佳真らしい・・・・。」

フラフラになりながら私はそう言った。

社長が私の肩を支えてくれて
おねえさんが抱きしめてくれた。


「だよね あの子ってそういう子なんだ・・・・
絶対に逃げない子だからさ・・・・。」


「落ちたところはわかってるので明日はそこを
捜索してくれるらしいから・・・・・
ケガしてるかもしれないけど
生きてさえいてくれれば……きっと大丈夫
Kei は強い男だから・・・・・」


橋本の言葉に皆がうなづいた。


「そうね 蘭ちゃんが言うように
信じよう きっとあの子は 蘭ちゃん会いたさに
きっと帰ってくるから・・・・・
もし無事に帰ってきたら 社長さん
すぐに二人を結婚させていいですね?」

「もちろんだよ。
すぐに結婚させるよ!!!」

社長も目に一杯涙をためている。


早く帰ってきてね・・・・・。