夜 寝付けない
バルコニーに出ると 波の音が響いている。

プールを照らす照明

私は椅子に腰かけ空を見上げる。


「うわ めっちゃきれい~~~~」

星はすぐ私の真上で輝いているようで
手を伸ばせば もう少し背が高かったら
届いてしまいそうな錯覚


「きっと 佳真もこの 星を見てる・・・・。」


星よ
伝えて・・・・・・

愛する人に
私はここで待ってるよって・・・・・

あなたを信じて だから負けないで
もう少し もう少し頑張ったらきっと


あなたを抱きしめるから・・・・・・。


頑張って疲れ果てた私を
私が全部受け止めてあげるから・・・・


美しい星が 涙で霞む・・・・・


この星を佳真と一緒に見上げたい・・・・・


祈るしか
佳真を信じるしかなかった


長い長い時間のように感じられて
何度も何度もくじけそうになったけど


私は強くなるんだ

きっとこれはその 予行練習
それをやり遂げたらきっと 佳真を返してくれる

涙を拭いた。

「待ってるよ 一緒に頑張ろうね・・・・。」