「それで申し訳ないんだが 今回は
帰ってもらえないだろうか?」

思いがけない言葉に驚いた。

「え?佳真がここで待つようにって…
言ってるんですけど・・・・。」

「あいつが蘭さんに会うのは不可能だな。
マンション前にもマスコミが張ってるし
危険だな。わかるよね?」

「それは…そうですけど……。」

「飛行機手配するから このままおとなしく帰って
また出直してきたらいい。」

「佳真と話て見ます。」

「言っておくけど
あいつは 佳真じゃないよ
Kei だ。ここでは Kei という芸能人だ。
簡単なことじゃない。
ハッキリ言わせてもらえば 反対してる。
これからまたさらに ファンを増やして 伸びていく予定だ。
それが結婚なんてふざけるな
この世界 そんなに甘くない わかってもらえるよね?
それに普通のお嬢さんには難しいと思うよ。
この世界の人間を信じるのも受け入れるのも。」



社長は一方的にまくし立てた。


「私は 佳真を支えたい
佳真の夢を一緒に支えて行きたいと思ってます。」

負けるもんか・・・・
私は社長の目をにらみつけた。