そしてこちら側を見て 大きな目を潤ませて

「私の願いは 愛する人が幸せになることだけです。」

ってカメラ目線で言い切った。

はん!!??
何この 言葉ふくんだイヤな言い方は

「Kei さんを愛しているんですね?」

モニカは軽く会釈しながら
会見の輪から 消えて行った。


身体が怒りで震えた。
何なの 嘘つき・・・・・・・。

これで Kei は 世間にどうとられてしまうんだろ

怖い世界だと思った。
真実はどこにある?

モニカは 何を考えてるんだろう

画面が切り替わる。

「只今 Kei さんの自宅マンション前です。
Kei さんはまだ 自宅から出てきてません。」

これで 佳真は私を迎えに来られなかったんだ。

携帯が鳴って慌てて取った。

「もしもし!!!」

「ごめん 蘭・・・・タイミング悪くて・・・・。」

「今 事務所にいるよ。」

「何とか抜け出して 迎えに行くから待ってて。」

「うん 無理しないで・・・・。」

「早速 ほんとごめん・・・・・
まさかあんな会見になるとは思わなかった・・・・
俺のせいだな・・・」
さすがの佳真も声が沈んでいた。