後部座席のドアをあけてくれて やっと座って
息を整えた。

それから無言のまま車は 初めて見る
東京という大都会へと走って行く。


佳真もこうやってこんな風景を見てるのかな

いたたまれない車中で
携帯に目をやった。

「見ました?」突然 高田が話かけてきた。

「え?何をですか?」

高田の目はすごく冷たい目だった。

「Kei は今 大問題を抱えてまして
知ってますよね モニカのこと。」

「はい。」
唾をゴクンと飲み込む


「ちょっと面倒なことになって・・・・
今 手が離せないもんで・・・Keiに
マンションに連れて行けと言われましたが
申し訳ないけど 多分 マスコミが押しかけてるから
事務所にとりあえず向かいます。」

「はい・・・・。」


何が起きたのか わからなかった。
慌ててネットの画面を開いて 私は目を疑った。


『モニカ傷心告白
私は Kei に遊ばれた・・・・・』


「何これ・・・・・」思わず声が出た。

「モニカの逆襲ってことです。
とんでもない・・・・・。」


高田が舌打ちをした。