佳真の両親が出てきて

「久しぶりね。蘭ちゃん。」
と私の手をとった。

「お久しぶりです。おふたりとも
お元気でしたか？」

「おかげさまで　孫がたくさん増えて
大変なんだよ。」

おねえさん二人がそれぞれにご主人と一緒に立っていた。


「はじめまして・・・」

とあいさつしようとしたら

「ごめんね蘭ちゃん
ずっと気になってたの・・・・・。」

「え？」

「私たちが面白半分で　佳真をこうやって
芸能人にしちゃって　蘭ちゃんと別れることになるって
重大に感じてなくて・・・よく考えたら
傷つけてしまったなって　あんときはもう
勢いとふざけもあって　何も考えてなかったの。」

「佳真から　別れたこと聞いて
突然だったから・・・・きっと悲しんでるなって・・・
ごめんね　蘭ちゃん・・・。」

二人の姉はそう言うと私の手をとって
深々と頭を下げた。

「そんな　そんなこと気にしないでください・・・。」

私もあまりの権幕にそう言うのが必死

「でもまたこうやって佳真に再会して・・・
こんな素敵なお祝いしていただけるのが
嬉しくてたまりません・・・・・。」

ほんと　あの別れがあって今の状況
私の人生って素敵だと思ってる。