「おねえちゃん おねえちゃん」

妹の凛の声で起こされた。

「お友達が来てるよ。」

「え・・・誰?」

「わかんない。」

「ママは?」

「買い物に行った。」

「ダメじゃん いないのに開けたら。」

「だけど…お友達って言ったから。」

誰かに会いたいって気分じゃない。

ボサボサの頭を撫ぜつけて
降りていくと ちょうどママが入ってきた。

「蘭 雨ひどいのよ。お友達入れてあげたら?
部屋片付いてる?」

「え?誰?」

ママの後ろからいたずらっぽい笑顔で 佳真が顔を出した。

「あ~~佳真!!!」

「電話したんだけど…出ないから…。」

私は自分の格好に慌ててる。

「寝てたの?ひどい顔してるわね~。」
ママが一言 
どうしよう~~~!!!