「かんぱ~い」

お気楽に乾杯なんて・・・・
母親の資格まったく無しだ コイツ・・・・。

「あ そうそう 美月にはまた驚く事実
陸の先生は 蘭ちゃんだよ。」

「へ?蘭?」

母親の顔が変わった。

「蘭って あの蘭?」

声のトーンが変わった。

「そう あの憎き蘭。」

何言ってんだか・・・早川

「蘭!!!佳真の!!!マジ!!??」

何事かと目を丸くしていると

「今さ Kei を見てきて複雑だったのに・・・
さらに複雑になっちゃったよ~~」

「美月はさ 前言っただろ
佳真とは幼馴染だったって・・・・そして
ずっと片思いしてたんだけど 蘭ちゃんにとられたんだよね。」

早川が意地悪く笑った。

「そう 私の片思い歴の長さ……
憎かったわ 蘭ってヤツ。まさか ふ~ん・・・・」

さっきまでのぶりっ子が今は
腕を組んで私を見下ろした。

「でも ま いい思い出だから・・・・
先生が蘭ちゃんなんだ~」とまた 戻った。

「蘭ちゃんって呼んでいい?」

「はぁ かまいませんけど・・・・」


ペースに巻き込まれてしまった。