甘く幸せな時間はあっという間に過ぎていく。

しょっぱいチャーハンを食べて
佳真が 支度を始めた。

「実家へ寄らないと
実家へ行くって会社に報告してるんだ。
いろいろつじつま合わせないとさ。」

「そうか~~。」

「また来るよ。」

「サプライズも素敵だけど 今度は連絡して。
すれ違って会えなかったら悲しいから。」

「うん。」

「頑張ろうな。また寂しい想いさせるけど
時間作って会いに来るから。」

抱きしめられる。

時間よ止まれ

何度そう叫んだことか・・・・・。

佳真が手を振りながら家の前の道を歩いていく。


「バイバイ」窓から手を振りかえす私

別れが悲しくって仕方がない


姿が見えなくなって さっきまで
佳真がいた形跡を探す。


ベットのシーツに顔を埋める。


「佳真・・・・大好きよ・・・・。
離れてても 大丈夫・・・・。」


夕方 佳真から電話が入った。

「これから戻るから。」

「うん また頑張ってね 応援してる。」


また数か月 会えないんだよね・・・・。
電話を切って 切なさがあふれ出した・・・・。