「おじゃまします。」
いつでも佳真の家にいくのはドキドキだった。

おかあさんはとっても優しいし
おとうさんも帰り天気が悪いと
車で送ってくれたり

行くとご飯を出してくれる。


苦手なのは おねえちゃん
おねえちゃんは二人いるけど 特に
一番上のおねえちゃんが苦手なんだ。

「あんまり遅くならないようにね。」

「お茶碗食べたら持ってきてくれる?」

けっこう厳しいんだ。

二番目のおねえちゃんはさっぱりしてて
お揃いのものをプレゼントしてくれたりするけど

やっぱり姉二人の存在って
小姑っていうのか おかあさんより怖い。

佳真の家はけっこう家族が仲良しで
どこまで私と佳真のことを知っているんだろうって
ちょっと心配になっちゃう。

そんなパワーたっぷりのおねえちゃんが
私と佳真の運命を変えてしまった……。