目の前に現れた信じられない光景

「来ちゃった~~」

「け……けい……しん……。」


さっき何度も巻き戻しで見続けていた佳真が
そこに立っていた。


「明日さ 急にオフになってさ
ロケが羽田だったから 最終に飛び乗った。」

「ウッソ……。」


突然の素敵なプレゼントに
愛しい佳真が涙でよく見られない。

「泣いてる?」

「だってビックリして・・・・・。」


そして抱きついた。


「素敵すぎる登場なんだもん・・・・。
会いたかった~~~~ぁ~~~。」


「俺も会いたかった。」


家族が留守なのがありがたかった。

「酒くせーぞ。」

「だって…飲むでしょ・・・・。」

恥ずかしけど開き直る。

鼻と鼻がくっついて 心臓がどきどきしてる。

「愛してるよ 蘭・・・・。」

「私も・・・・・。」

「最近蘭は 昔と違って ハッキリ言葉にしてくれて
なんかうれしいな~。」

佳真が優しく鼻を噛んだ。

「え?」

「前付き合ってた時は 俺ばっか言ってた。」

唇が触れる・・・・。
幸せが一気に押し寄せて 私は目を閉じた。