何度も巻き戻して見る。

「かっこいい……ほんとに……かっこいい……。」

凛がアイドルグループにそう言っているように
テレビにむかって連発する私

とても家族には見せられない。
よかった~~みんな おばあちゃんのうちで~
明日も一人だし

存分にこの余韻にひたっていよう。

「DVDにダビングしなくっちゃ~~」

取説を読みながらすっかり酔いも手伝って

「眠くなっちゃった・・・。
電話いつ来るんだろ。」

耳元に携帯を置いて私は撃沈した。

ZZZZZ・・・・・・・・


そして 携帯の着信音が鳴りだした。

「来た~~!!」

飛び起きる私

寝ぼけながら携帯をまさぐり


「もしもし!!!!」元気に出る。


「あはは
何そんな深夜に元気なの?」

「佳真……ありがと
ほんとはほんとは 会って一杯キスしたいくらい~
嬉しかった 感動しちゃった。」

「マジ?珍しいな
蘭がハッキリ言葉に出す子だった?」

「だって嬉しくて・・・・。
それに電話だし 顔見られてないから・・・
それと少し寄ってるの。缶ビール二本飲んじゃった。」

「何 酔っ払いか?
自分の言ったこと責任持てよ~」

佳真の笑い声が心地よい。