ドンっ

「ちょっと!どこ見て歩いているのよ!"ゴミ"はごみ箱の中にでも入っていなさいよ!!」

そういって周りの人も、いった人も笑う。

別にあたしからあたったわけじゃない。

あっちがワザとぶつかってきたのだ。

それに、この扱いにはもう慣れた。

あたしはこの世の中、どこに行っても"ゴミ"としか見られないんだから・・・

「す、すみませんでした」

そういってその人たちから離れる。

教室についても誰にも気づいてもらえない。

この世界にあたしはいないんだ。

「ねえ、ゴミ。明日の午後5時に○○ゴミ置き場に来いよ。あんた、目障りだからあたしらが捨ててあげるよ。来ないと・・・どうなるか分かっているよね?」

「・・・はい」