流が何を言っているかが
全く分からない



海が事故にあった

それは分かった



でも…





記憶がない?



それも、

私達と会った日からの
記憶が…








「いやああああああぁぁあああああああ!!!」




私は発狂した



「琴都!落ち着きなさい!!!」


頭を抱え込んで
しゃがみこみ、未だ
発狂し続ける私に母は
声をかける



でも、今の私には
そんなこと耳に
入る余地はなかった




「いや!!!!!!海の記憶が
ないなんて…
やだああああぁぁああああ!」



今の私にはお母さんの
言葉さえ逆に私の心を
掻き立てる