『…………悪かった』








静まり返った倉庫の中で私の声が響いた。







「謝って済むかよ…………‼」




『済むと思ってない。






お前に楼稀の事を謝られても許す事なんて出来ないからな…』








『…………でも、お前の親組の抗争があるって知ってて来たんじゃないのか?』







「っ…」





『ーーーーー本当に無関係なのか?』







「黙れぇ‼」






私の首元に当ててあったナイフを振りかざす。






それに素早く反応した咲夜が手に持っていた拳銃をナイフに向かって投げた。








ガキィと金属同士のぶつかる音と同時に拘束も解かれ、手が自由になった。






「琉稀‼」





投げられて転がっている拳銃を引っ掴み立ち上がって腕をまっすぐに伸ばして構えた。






ガチャン














…………





頭に押さえつけられている冷たい拳銃。






頭に押さえつけている冷たい拳銃。







2人で向き合って拳銃を頭に突き出しあっていた。








「…………罪なんて、消せないんだよ」






焦点の定まっていない目は私を見ているのか不安に思える程揺らいでいた。