「っおい……」









「お前等も、殺したのにか?!」















悲しみに満ちた声で叫ぶ佐野に今までの嫌悪が感じられなかった。









「何を……」












「俺の親父は……っ…







お前等の組の抗争で死んだのにか?!」
















頭に電流が流れたかの様な鋭い痛みが襲う。












「あの時は一般人で…




組の事なんて仮想上の事としか思ってなかった……‼










そんな時、あのバカでかい抗争がはじまっていた‼」







バカでかい抗争…、





「麗桜の半戯の時……か…………」








「そうだっ‼






あの街の至る所で銃撃戦が行われていた、アレだっ…………






親父は仕事で街に行っていた…あの頃の街は組の奴等以外居なかった…





だからだろうなぁ‼





撃ったんだよなぁ‼








動いた無防備な人影をよぉ‼」











…………あぁ、













こいつも、組の抗争の被害者なんだ…