これは、属にいう
不良か。
私は溜息を吐いてたら、芦屋が顔を覗き込んでくる。
「琉稀すっごく面白いんだよー」
………面白い事した覚えないけど。
「ねー、琉稀」
『………帰っていい』
「「ぇ」」
「「………」」
溜息混じりに言葉を発すると、金髪と紫メッシュは声を小さく上げて青メッシュと黒髪は起きたのか、私を見て目を細めた。
「………ここの意味、わかってないからか…」
ぼそりと呟いた芦屋。
「ここね、獣帝の溜まり場なの。
幹部以上だけが入れる、特別な所。」
『………へぇ』
私が棒読みで相槌を打つと、俯いてた芦屋の顔が驚愕に歪んでいた。
「………獣帝の、だよ」
『獣帝って何』
獣の帝?
んだそれ。どこの動物園だよ。