「あ、琉稀。もうすぐ伊織が来る」


携帯をしまってそう言う柊。



………伊織?



『何で伊織?』



「俺が親父からこの学園押し付けられたのは知ってるよな?



伊織は、教員免許持ってたし、俺学校で暇じゃん?



だから、引き込んだ」



………やってる事最悪だと思うぞ。



冷めた目で見てると、


「そんなにみつめないで!」


とかぬかしやがった。


あ、そういえばシメねぇと。



私は微笑んで近寄った。



さっきは浮かれてたのに今は血の気がひいた顔で私を見ている。