落ち着くとき 玲央side

昨日、七瀬と帰った
色々質問されて焦ったけど
なんか落ち着けるんだよな…

それに、自分のこと可愛くないとか
言ってたし。
七瀬気づいてないのか…
そんな七瀬がとてつもなく可愛くみえて
笑った

今日は昨日のことばかり考えてる
俺、やっぱり七瀬のこと好きなんかな…

俺は女に興味なかったから好きという
感情がいまいち分からない

どんな感じを好きっていうんかな…

こんなこと考えるとか…
俺、どうなってんだ…

キーンコーンカーンコーン
授業終わった
全然話聞いてねぇ…

気晴らしに屋上に行くか…

屋上に向かっていると
周りの女子たちが

「きゃー!玲央くんだ♪」
「本当王子様みたい♪」

王子様?なわけねぇだろ
夢の見過ぎだ

屋上に上がってドアを開けようと
すると…

「あのさ…付き合って?」

やべぇ…告白場面じゃん…
戻るか…

と思い戻ろうとしたとき

「返事聞かせて?恋歌ちゃん」

えっ…七瀬?

少しドアを開けると七瀬だった
やっぱモテるんじゃん

「あの…付き合うってどこに付き合えば
いいんですか?」

えっ?…
まじかよ。付き合うの意味わかんねぇのかよ…

相手は、唖然としている

「あっ、やっぱいーや…」

スタスタとドアの方向へ向かってきた

本当に天然なんだな…
七瀬を見ると頭にはてなマークが
浮かんでいるように首を傾げていた

やっぱ七瀬は可愛い
表情一つ一つが本当に可愛い

そんなこと思って笑ってると

「宮内くん?どうしたの?」

不思議そうに俺を見ている

「屋上に気晴らしにきた」
「そうなんだ~!屋上気持ちいよね」

ふんわり笑ってる七瀬
なんだか七瀬の周りがキラキラ
輝いて見える

「つか七瀬は何でここに?」

知ってるけど聞いてみた

「えっーとね、なんかここに呼ばれた
からきたの。B組の森川くんに」
「何て言われた?」
「付き合って下さいって言われた
けどどこに付き合えばいいのかな?」

また首を傾げながら考えてる
付き合うの意味教えてあげるか

「付き合うってのは彼女になって
ってことだよ」
「えっ!?そうなの?」

びっくりしている七瀬
いや、ふつう知ってるよな(笑)
本当面白いやつ

「そろそろ教室戻ろ?」
「おう」

俺たちは教室に戻った
授業が始まる

「入学から随分たったし席替えするか」

担任が提案する
まぢかよ…
七瀬とあまり話せなくなる…
また隣にならねぇかな…

席替えの方法はくじらしい
回ってきた

神様頼む
七瀬の隣にしてくれ…

俺は願う
席替え終了
結果は…



離れた
しかも端と端…
俺は廊下側の端
七瀬は前と同じで
右斜め前が春石で喜んでる

まぢ最悪…ありえねぇ…
ちなみに俺の左斜めは輝。
隣はよく名前も覚えてない女子
香水くさい…

まあ、輝がどうにかするだろ…

「玲央、席近くて良かったな!」

輝が言ってくる
よくねぇよ…七瀬と離れたし

俺にこんな感情があるなんてな…
頑張ってアピールしよう

俺のことが好きになるように