帰り道 恋歌side

すっかり寝過ごしてしまった私を
危ないからと言って送ってくれる宮内くん

悪い人じゃないのかも。

私はそう思い、お願いした

帰り道私は宮内くんに質問した

「宮内くんってすごくモテるのに
全然嬉しそうじゃないよね?
何で?」

宮内くんは少し悩んだ顔をして

「俺、あまり女好きじゃねぇんだ。」
「そうなんだ…」

私はちょっと悪いことを聞いたかなと
思いしょんぼりしてたら

「七瀬は別…」

宮内くんがボソっと私には聞こえない
声で言った

そしたら話を切り替えるように
「そういう七瀬もけっこうモテるよな」

宮内くんの口が思わぬこと発した

「あリえないよ…私可愛くないし
多分みんな藍を見てるんだよ」

私はあり得ないと思い、そう答えた
宮内くんは、可笑しそうに笑った

「何が可笑しいの?」
「いや。別に」
宮内くんは笑いながら言った

宮内くんといると、なんか変な感じ
不思議な感じ 脈が早くなるよ…