寝ている君 玲央side

あー、最悪…
携帯教室に忘れた。
取りに行くか…

教室に向かうと、机にうつ伏せに
なってる七瀬がいる

あいつ何してんだ?
そばに行くと
すーすーと気持ち良さそうに
寝ている七瀬

寝顔も可愛いな…

「ん…ハンバーグ…」

びっくりした…
起きたかと思った

それより、寝言がハンバーグって
なんつー、夢みてんだ…

そんな七瀬がとてつもなく愛しく思った

ずっとこうしてたら理性もたねぇ…
いくら女嫌いでも健全な男子なわけだし

「おい…七瀬。起きろ。」

七瀬の肩を揺すると

「んにゃ…!今何時?!」
「えっ…8時だけど…」
「やばい!帰らなきゃ!」

七瀬は慌てる
帰る支度をして

「んじゃ、明日ね」

と言う七瀬の腕を引っ張り

「外暗いし送る。」

七瀬は驚いた表情で

「あ、ありがとう。でも悪いよ」

申し訳なさそうにしている七瀬

「いいよ。危ないし…」

俺はただ七瀬ともう少し居たかった
から…

「あリがとう。じゃあお願いします」

素直に承諾してくれた