入学式から 恋歌side

入学式から早二ヶ月がたち
六月になった

クラスにもだんだん慣れてきて
新しい友達も出来た

楽しい毎日…なんだけど
毎日のように女の子の大群が宮内くんの
ところにやってくる

宮内くんってすごくモテるよな…
と一人で宮内くんのを見て思った

宮内くんとはあまり喋らない
だって怖いんだもん

それに話してたら女の子達に目付られ
ちゃうし…
そんなことを考えていると宮内くん
が話しかけてきた

「何でさっき俺を見てたの?」

すごくモテるな…と思ってました
なんて言ったら宮内くんのことだから
怒るよな…どうしよう…

「ええーと、そのつまり…その…」

私は混乱のあまり何を言ってるのか
自分でも分からない

応答に困っている私を見て宮内くんが
ハハッと笑った

私は本能的にその笑顔につい見とれて
しまった

周りにくる女の子にその笑顔で対応
すればいいのに…

「宮内くんの笑顔素敵だね」

私は無意識に口ばしってしまった
きゃー!私何言ってるの?!
ストレートすぎるでしょ!


宮内くんを見ると唖然としている
うわ…引かれてるよ…

「七瀬って本当に面白いな」

えっ?…私が面白い?
意外な言葉に驚いた
引かれてるかと思った


「玲央!」

といつも宮内くんといる東条くんが
宮内くんに話しかけていた

「次移動教室だぜ」

あっ…そうだった…

二人は移動した
その後に藍が

「恋ちゃん!移動教室行こっ♪」

私は藍と移動した
移動している最中に藍が

「恋ちゃんも大変だね!宮内くんの
隣だと♪」
「本当だよぉ…毎日台風がきてる
みたいだよ…」

私が落ち込んでると藍が笑った

「しょうがないよ!宮内くんの隣
だもん!」

相変わらず藍はテンション高いな…

いつになったら席替えするんだろ…

今度は落ち着ける席がいいな…

そんなことを思い、一日中ぼっーと
してたらあっという間に一日が終わった

「藍帰ろっ」
「ごめん!今日一緒に帰れないの!
これからピアノだから…ごめん!」

藍は申し訳なさそうに言ってる

「気にしないで?明日一緒に帰ろ?」
「うん!ごめんね!じゃ明日ー♪」

今日は一人か…
教室はもう誰もいない

一人の教室ってなんかいいかも…
落ち着くな…

私は心地良くて寝てしまった