入学式 恋歌side


私は今日から高校生になる
七瀬 恋歌

新しい日々 新しい友達
わくわくする

「 おはよっ!♪」

誰かが私の肩を叩いた
驚いて転んでしまった

「 いたたー…」

少し擦りむいた

「あっ!ごめん!」
上を向くと 親友の藍だった

「もう勢いあリすぎ」

てへっと頭を叩いた

「高校生だよ!きゃー!♪」

はしゃいでる藍
藍は超ハイテンションの女の子
性格には合わないけど春石財閥の
超お嬢様

それに比べ 私は特に取り柄のない
平凡な女の子 彼氏いない歴16年

こんな私が藍みたいな友達がいるのが
すごく不思議

そう私が思っている最中にも
私と歩きながら笑って話している

なんだか周りがざわざわしている
「 うわ~あの子超可愛い」
「惚れるわ~」

周りの男子が藍を見て言ってるんだ
相変わらずモテるなー
と思い歩いていた

「恋ちゃん!あそこクラス貼ってあるよ!♪」

そう言うと藍は走って向かった
私もついていくとすごく人がいた

「も~!見えないよ~」

藍はジャンプしながら言う

さてと…私のクラスは…
とクラス表を見た

「あっ!♪ あった!」
と藍が私に向かって手招きする

「ほら!♪ 恋ちゃん、うちと一緒♪」
「あっ!本当だー!」

よかった ~! また藍といられる!
どんなクラスだろ~?
と考えてる

「恋ちゃん!入学式始まるよ!」

藍が慌てて言った

「本当だ!早く行こう!」

藍は私の手を引っ張り、走った

急いで下向いて走ってたら
どん!

いててー… と私は転んだ
本日二回目

謝らないと…
私は立ち上がり
「ごめんなさい!」

謝り、頭を下げた

「気をつけろ」

頭を上げると 金髪でいかにも不良
そうな目つき
感じ悪いな…

その不良は、歩いて行ってしまった

「恋ちゃん!大丈夫?」

藍が心配そうに見る

「大丈夫だよ!あリがとう」

そう私が言うと安心して笑った

「さっきの人、感じ悪かった!」

と藍が怒ったように言った

「だね!だけど私が前見てなかったし」

そう私が言っても口を尖らして
ぷんぷんしてる 藍

「大変大変! 入学式始まっちゃうよ」

私と藍はダッシュで走った

「あっ!体育館あったよ!♪」

ようやく着いた
中に入るとたくさん人がいた

A組はどこだろう…
あった!ここだ!


私は座った
あー、緊張するよ~

私は少し冷や汗をかいた

「えーっ、新入生の皆さん」

入学式が始まった

「では、新入生代表挨拶 宮内玲央」

新入生代表挨拶ってことは成績トップ
ってことだよね
どんな人だろう…

んん?! あの人は今朝の不良?!
あの人がトップなの?!

「 玲央くんだ~!」
「かっこいいね~!」

周りの女子がヒソヒソ言ってる



新入生代表挨拶が終わった
次なんだっけ??
生徒会長挨拶か~!

「生徒会長挨拶 春石大和」

あっ!藍のお兄さんだ!

藍を見ると大和さんに手を振ってる

大和さんの挨拶が終わり、
校長の話も終わった

「以上で入学式を終わります。
新入生の人は自分のクラスへ移動
して下さい」

藍と一緒に移動した

「大和さんかっこよかったね」
「当たり前だよ~♪ 藍のお兄ちゃんだ
もん~♪!」

藍は大和さん大好きだよなー(笑)
と私は少し笑った

「あっ!お兄ちゃん!」

藍は走り大和さんに抱きついた

「藍!学校では抱きつくな!」

と藍はベリベリ剥がすと

「恋歌!藍をよろしくね!」
「はい!任せて下さい!」
「んじゃあ、僕は役員だから行くね!」

藍は寂しそうに大和さんに手を振る

「藍!行こう!」

一年教室に着いた
A組は一番手前だった

教室を開けると黒板に席が書いて
あった
えっーと、私の席は…
と探すと女子が私の席の隣で騒いでいる

席に向かい座った
窓側の一番後ろなんて最高だ
藍は真ん中あたり

キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った

周りの女子がいなくなり、囲まれていた
人を見ると、金髪不良!!

私が見ていると

「朝はどーも。」

と話しかけてきたが
私は無視した

「あんたの名前は?」

私に名前を尋ねる

「な、七瀬恋歌」
「恋歌か~ いい名前じゃん」
「別に…」
「まぁ、よろしくな」

このときは彼のこと好きになる
なんて思わなかった