五木の言葉が胸に響いた。


俺は美玖に、精一杯尽くしてたつもりだった。



けれど俺たちは、『期間限定』の存在・・・。



いつか終わりが来てしまうことを、俺は分かっていなかった。


この1ヶ月の期間の間に積み重ねたものはそのうち、苦い苦しみに変わってしまうことも――。




「美玖は多分、校舎の外れのトイレにいると思います。迎えにいってあげてください。」


俺は、五木に頭を下げ、すぐにそこへ向かった・・・。